11月下旬、神無月の旅行を振り返る一日
2014年11月23日
10月末は宮崎の高千穂、熊本の阿蘇・人吉まで行ってきました。
7年ぶりくらいの車の運転で前半はそちらに気を取られてばかりでしたが、後半はゆっくりできました。できるかぎり運転しないような旅程を組みたかったのですが、どうしても高千穂までの移動手段が公共交通機関では間に合わず、仕方なくレンタカーを借りた次第です。
まあ運転は譲って譲っての繰り返しでひたすら慎重に、翌日無事に返せました。
高千穂は小学生の頃に一度来た以来2度目。
記憶に残っている雰囲気は今も変わっておらず、観光地としては平凡ですが、よく歩かされる場所だなと改めて感じました。
天岩戸にも行きました。
こちらも2度目ですが、秋真っ只中で透き通るひんやりとした空気は新鮮でした。
初めて道端でシーボルトミミズを見ましたが、最初ヘビなのかミミズなのかわからず、触れなかったのが残念。見ていたら、足元を見ずに歩いてきたオバハンに踏まれてましたが、のた打ち回りながらも生きている辺りが普通のミミズと違うたくましさ。こんな神聖なエリアでミミズ踏むとか罰当たりでイヤですけどね。
一泊目は阿蘇。
いいお湯でした。
部屋に上の写真の露天風呂が付いていて、気持よかったです。
料理の質がとても高くて、夕食朝食ともに見事でした。
爽やかな気分で阿蘇を出発して、大観峰に向かったはいいものの、レンタカーの返却時間に余裕がなさそうで、外輪山のミルキーロードを駆け抜けて空気だけ味わって終わりました。
熊本駅へ返すために、ひたすら運転不安な市街地を抜けて、無事に返却。
しかし人吉に向かうために予定していた列車の時刻に間に合わず、次の列車まで3時間。予定を急遽変更して3日目に予定していた熊本城見学を充てました。
市電で10分ほどで熊本城。
こちらも子供の頃に連れてきたもらったのですが、覚えているのは城の外壁が黒っぽかったことのみ。こんなに大きなお城だったとは知りませんでした。
外から見てとても印象深かったのがこのクスノキの大きさ。
左下に人が歩いていたので、なおのこと大きく見えました。
お城は燃えて、復元されたものですが、このクスノキは昔からのまま。
こんな街のど真ん中、数百年で周りの環境もずいぶん変わっただろうに、生きていける適応力に驚きます。
帰りも市電で駅へ向かいましたが、これがどこかで見たことのあるデザインの外観、中に入ってその洗練されたインテリアですぐに水戸岡氏のものだと分かりました。
特急つばめから始まり、九州新幹線800系、ななつ星、他九州内の様々な列車のデザインを手がけているデザイナーです。
2両編成の前後でカラーが異なり、座席は見たことのないような配置、客室乗務員までいました。最新の市電の性能とこのインテリアで、もはや乗り心地は普通の市電とは別次元。よくぞここまでできたものだと驚きました。
あとで調べてわかったことですが、1編成しか運行がないようで、しかも10月から運転開始だったようで偶然にも乗れてラッキーでした。
人吉までは熊本から1時間半。九州横断特急に乗って行きます。
この列車、マイカーや高速バスに移動手段としての役割を奪われて、観光列車としてなんとか存続している感がありますが、熊本からは車内販売も乗務していてサービスは良かったです。
列車を逃したため、2日目の人吉観光は特になく、夕暮れの街を散歩。
しかしこれが今回の旅行の中で一番素敵だなと思った時間でした。
平日の夕暮れだったので、小学生や中学生が下校しているのですが、挨拶に、帽子をとって頭を下げる野球部中学生の挨拶に驚かされ、また、友だちと別れた後の家路で「まだ親が帰ってきてなくて部屋が真っ暗なので帰るのが怖い」と話しかけてくる不思議な小学生にも出会い、心和みました。
地名ならではの教育なのかしらとも思いましたが、とにかく初体験で新鮮でした。
人吉は鮎漁が盛んなようで、夕食も朝食も鮎づくし、鮎の刺身を食べたのは初めてです。
寄生虫がどうこう言われやすい川魚の刺し身ですが、少量の寄生虫程度だったら胃の中で死滅するだろう程度の気持ちで、とても美味しく頂きました。ほか鮎の唐揚げ、塩焼き、卵、など色々。
球泉洞にバスで向かった際に、バスの運転手が「人吉はほとんど見る所ないですけどねー」みたいなこと言ってました。
旅行を観光目的だけでするならば、そう言えるかもしれないですが、ここは見るよりも感じる場所だと思うので、先のように、現地の人との新鮮な出会いがあったり、上の写真のように人吉城跡の石垣の上からきれいな秋の空と人吉の街を見渡して深呼吸し、最高に気持ちいいと感じられればそれで十分です。
とはいっても、一応何もないわけではなく、国宝の神社や、幽霊寺として有名な永国寺なんかは駅で自転車借りて1時間程度で見て回れます。また、少し広域を見れば「夏目友人帳」の舞台となった場所がちらほらあるようなので、それも見て回れると思います。
帰りは、前日のスケジュール変更の影響で、適当な時間の列車がなく、宮崎-熊本、鹿児島-熊本を結んでいる高速バスを途中乗車下車して益城インター乗り換えで熊本空港まで1時間半。あっという間でした。
あっという間に帰れるならば、あっという間に来ることもできるということ、またお金と時間がある時に訪れたいと思います。
九州は高頻度で行っているものの、なかなか南九州には縁がなく、こうやって単独で予定立てて行かないと来れないので、次は、もう少し下のえびの高原、伊佐、さつま町あたり狙って行こうかなと思います。
もう旅行から一ヶ月、もう一月たったら年の暮れ。