12月のお願い事

12月始めは九州まで。 戦後の引揚げのことを知りに行ってきました。 資料館にて、 引揚証明書に書かれた生年月日に大正4年と書かれているのを見つけました。 今生きていれば、ちょうど100歳。 私の想像する大正が華々しい時代であったとすれば、 10代までの頃にこの証明書が発行される時代を予感できたでしょうか。 発行されたのは昭和21年と書かれていました。 ちょうど今の自分と同じくらいの歳に海外から引き揚げて来られたことになります。 30歳までの多感な時の中でどれほどの頂と底を見てきたのか想像に余ります。 まだ、自分は祖父母の年代がその当時を直接体験して聞いているので、 近いものとして捉えられますが、 これからの子たちは、そういう現実感からどんどん離れていく、 アニメの中の、映像の中の、現実でない世界のことになっていく、 それは今の多くの人が危惧しながらも、必ず成り行くものと思います。  引き揚げた軍人の持ち物にあった水筒を見て、 「爆弾じゃない?」と言っていた中学生を見て、 ありのままの事実を学ぶことと豊かに想像することを続けて欲しいと感じました。 もうじきクリスマス、 街の輝くイルミネーションをぼかしながら、 そういうことや、自分の心配事を重ねて、 あと何十年生きるかわからないですが、 その近い未来まで、 今の幸せで平和な状態にあることを願います。 必ず訪れる死に際に、 自分から全て消えるその時に、 どうかあたたかい気持ちであれますように。